教会の図書室
クリスチャンは、普段どんな本を読んでいるのでしょうか
ちょっと「教会の図書室」を覗いてみましょう
ここは そんなページです
教会に関心をもってくださる皆さまに、きっとタメになる本を紹介しています。
お目に留まった本に親しんでみてください。
紹介する本も 順次加えてまいります。
V. E. フランクル 著、山田 邦男 、松田 美佳 訳、春秋社、1993、ISBN: 978-4-393-36360-7、¥1,870-
この著はナチスによって強制収容所に隔離され生きながらえて解放されたフランクルが翌年ウイーン市民大学で行った講演を収めたものである。『夜と霧』で極限状態における人間のあり様を観察したフランクルは、身体的強さよりも、どんな状況にあっても生きる意味を捨てない人間の強さを証言している。「するべきことが残されている」「愛する人が待っている」・・そのような思いによって、いかに過酷な状況にあっても「人生にイエスと言う」前向きの力が与えられる。「意味への意志」の大切さを教えられる。
2024.05.14 芦屋西教会 島田 恒
C. S.ルイス 著 柳生直行 訳、新教出版社、1977、ISBN:978-4-400-52054-2、 ¥3,080
「ナルニア国物語」の著者 C. S. ルイスが、1940年初頭「キリスト教の外側にいる人を内側に引き入れるために」ラジオで毎回15分、29回にわたって放送された内容を纏め、1952年に出版されたものです。出版にあたって、話し言葉 を 書き言葉 に直してはあるものの庶民的で親しみやすい表現で、1.なぜキリスト教なのか、2.クリスチャンは何を信じているのか、3.クリスチャンはどうあるべきか、4.神様はどんなお方なのか が身近な問題を考えながら語られています。そして最後に、「キリストのふりをしよう」と語っています。子供が、 ごっこ遊び で成長するように
この本が、難しそうに見えるのは、「キリスト教の精髄」という題名と「宗教著作集」の一冊として出版されていることから来るのでしょうか。原題 “Mere Chiristianity” の訳としては、「まじりけのないキリスト教」の方がわかりやすい気がします。もちろん、「まじりけのない」とは「水で割ってない」、「ストレートの」と言う強烈な意味を含んでいますが。
また、丁寧に翻訳しようとされた結果、いささか言葉遣いが難しくなっています。英語の得意な方は、原語で読まれた方がわかりやすいかも知れません。Kindle版(電子書籍)なら¥99- で購読できます。
なお、CGNTVで「まじりけのないキリスト教」と題する連載講座(1回10〜20分、全13回)が放映され、本書の内容が平易に解説されています。今でもCGNTVのサイトならびにYouTubeで見ることができます。併せてご覧ください。
2024.01.24 芦屋福音教会 O. S.
岩佐めぐみ 他著、聖書検定協会、2023、ISBN:978-4-909392-07-7、¥1,980-
童話作家 岩佐めぐみさんの読みやすい、優しい文章に、渡辺晋哉さんの挿絵が添えられた旧約聖書の美しい絵本です。旧約聖書39巻から時系列に50のお話を取り出し、50課に纏められています。
また、各課ごとに「もっと教えて!」として、富田慎悟さんと穴澤活郎さんの聖句の解説と聖書に書かれている出来事の分かりやすい解説が添えられています。
書名のとおり、本書は、聖書検定教会が実施している「こども聖書検定・旧約聖書編」の公式テキストとのことですが、大人も楽しめる “絵本” であり、旧約聖書の “解説書” でもあります。
聖書に馴染みのない方にも聖書をもっと知りたい方にもおすすめです。
2024.01.11 芦屋福音教会 O. S.
聖書
口語訳 中型聖書 JC53、日本聖書協会、ISBN978-4-8202-1228-7、¥4,620-
新改訳聖書 2017 中型版 NB-20、新日本聖書刊行会、ISBN:978-4-264-03735-4、¥5,940-
新共同訳 中型聖書 NI53、日本聖書協会、SBN978-4-8202-1211-9、¥4,730-
聖書 聖書協会共同訳 中型 SI53、日本聖書協会、ISBN978-4-8202-1346-8、¥4,950-
クリスチャンが毎日読んでいる本、一生読み続ける本 です。
日本語の聖書の翻訳は、いくつかの種類があります。
1つは、「明治元訳・大正改訳」を源流とする、「文語訳聖書」。
文語訳聖書を現代流の日本語に改定したのが「口語訳」です。
2つめは、1970年に初版を刊行した「新改訳聖書」です。
新改訳聖書は、いわゆる「福音派」を中心に、プロテスタントの一部で広く読まれています。
3つめは、カトリック・プロテスタントが共同で翻訳した「共同訳聖書」。
1987年に刊行された「新共同訳聖書」は、現在、日本で最も読者が多いとされる翻訳です。
さらに、2018年12月、カトリック・プロテスタント諸派の協力による新訳「聖書協会共同訳聖書」が日本聖書協会から31年ぶりに刊行されました。
また、ドラマ仕立ての聖書朗読をパソコン、スマホで楽しむことができる「聴くドラマ聖書」が無償で提供されています。元になっている聖書は「新改訳聖書2017」です。
聴くドラマ聖書
https://graceandmercy.or.jp/app/
さらに、英語でも、パソコン、スマホで様々な翻訳の聖書を読むことができるサイト、BibleGatewayがあります。一部の翻訳版では、朗読も聴くことができ、「聴くドラマ聖書」同様、ドラマ仕立ての朗読も楽しむことができます。
BibleGateway
2020.12.16 芦屋福音教会 S. O.
吉田 隆 訳、証拠聖句付き、新教出版社、2004、ISBN: 9784400521303、¥1,870-
吉田 隆 訳、新教新書252、新教出版社、1997、ISBN: 9784400542520、¥990-
キリスト教入門書で、問答形式で学ぶプロテスタント信仰の核心です。教会の信仰告白、聖書の基本教理を理解する為のガイドブックとして造られた本です。
キリスト教の問答形式の本は、多くありますがそれらの中でもとりわけ美しくキリスト教信仰を言い表し、多くの人から愛されてきた本です。
この本を読んで、キリスト者の信仰について、より深く理解して頂ければと思います。
2020.12.09 芦屋福音教会 岩﨑 博文
八木谷 涼子、キリスト教新聞社、2013、ISBN: 9784873956442、¥1,650-
初めてキリスト教の教会を訪問されるかたに!とっても親切な道しるべの書!!
難解な「教“会用語」(ぎょうかいようご)もていねいに解説!
あらかじめ目を通して行けば、これ一冊でどこも怖くない(笑)
お迎えする教役者・信徒のみなさんにはするどい観察眼と愛のむち!
真の伝道とは?いま求められている教会・イエス・キリストの群れとは。
2020.12.10 カトリック芦屋教会 目瀬 敏明
教会は一般市民にとってオープンで行きやすいところとは言えない。誰をも気軽に受け入れるところであるはずなのに、現実になぜ壁があるのか、どう改善すればよいのか、筆者は「新来者」の視点で観察し具体策を提案する。
筆者本人はキリスト教徒ではない。さまざまな教派、さまざまな教会に熱心に出入りして新鮮な提言をしている。
教会にとっては大切な反省材料となり、一般市民にとっては壁を超えて参加を誘うような教会への愛情が感じられる。
2020.12.10 芦屋西教会 島田 恒
来住 英俊、新潮社、2017、ISBN: 978-4-10-603800-6、¥1,430-
「クリスチャンにとって、キリスト教とは職業生活や家庭生活で役に立つものか?
企業で7年を過ごした脱サラ神父がイエス・キリストを友にする日々の暮らしについて懇切に語る。」
CCA 2018年プレイースター・フェスティバルのパンフレットから
2018.03.10 CCA
福井 生、いのちのことば社、2018、ISBN: 978426403893、¥1,100-
止揚学園は、重い障がいをもつ仲間たちの施設で、福井生氏は、止揚学園園長です。職員のかたは皆クリスチヤンで、仲間の人たちと、神様から与えられたいのちを最も大切にしていて、喜びと感謝、笑顔で、共に歩んでいます。仲間のひとと、職員が一つの家族として生活している、ぬくもりのある施設を感じる本です。
是非手に取って、クリスチヤンが将来味わう、天国での生活を感じて頂ければと思います。
2020.12.07 芦屋福音教会 岩﨑 博文
ディケンズ 作 , 脇 明子 訳、岩波書店、2001、ISBN: 9784001145519、¥704-
有名なクリスマス小説の定番。ロンドンで商いをするスクルージは強欲でエゴイスト、ケチで嫌われ者。そのスクルージがクリスマスの前夜亡霊に導かれて、自分の過去・現在・未来を見せられる。余りにも惨めな自分の姿に衝撃を受け、深く反省し、みんなに優しい老人に生まれ変わる物語。
経済の豊かさに目を奪われ、心の優しさやつながりを忘れがちな現在にも当てはまり、クリスマスのシーズンに深く問いかけるものがある。
2020.12.10 芦屋西教会 島田 恒
島田 恒・濱野道雄、キリスト教新聞社、2020、ISBN: 9784873957722、¥1,760-
マネジメント(経営)といえば企業のもの、企業の業績拡大のためのもの、という誤解が一般的に存在する。
この本ではマネジメントの専門家と神学の専門家が、これからの教会運営に役立つ与えられた知恵として多くの事例を挙げて執筆し、最終章では「教会の明日を考える新たな視点」をテーマに対談する。環境に困難があるからこそ、マネジメントの重要性を教会が理解・実践してほしいとする、新鮮で実用性のある指南書となっている。
2020.12.10 芦屋西教会 H. S.
ローワン・ウィリアムズ著、伊達民和監訳、芦屋聖マルコ教会翻訳の会訳、教文館、2017、
ISBN:978-4-7642-9973-3、¥1,980-
現代を生きる人びとに、神を信じることにはどのような意味があるのか、イエスの宣教と復活はどのように理解するべきか、使徒信経とニケヤ信経という2つの信仰告白の文言に触れながら、キリスト教信仰の豊かさと深さをわかりやすく伝えている。著者の本の初めての邦訳書。
2020.12.10 芦屋聖マルコ教会 佐藤 耕一
たとい地は揺らぐとも ー阪神・淡路大震災復興時に与えられたみことばー (新装版)
秦 賢司、SBC出版、2019、ISBN:978-4-88703-132-6、¥1,760-
著者のあとがきにあるとおり、「この冊子は信仰生活の学びの助けとして用いようと、みことばの黙想を基にして、まとめたものである。内容は、実際的な生活の中で起こってくる諸問題をどういったとらえ方ををもって受けとめ、しっかりと生きればよいのかを、聖書に即し、またひとりのクリスチャンである私の体験から、確かにそのとおりであったと実感したことを中心に書きつづって」ある。
ただ、書名からも推測されるとおり、この本は阪神・淡路大震災の直後に書かれたものであり、自らも被災し、復興にたずさわった牧師の一つの証でもある。コロナ禍の今 読み返してみると、多くの気づきが与えられる。
2021.01.15 芦屋福音教会 S. O.
三浦綾子、新潮文庫、1986、<上> ISBN:978-4-10-116214-0、¥693-、<下> ISBN:978-4-10-116215-7、¥737-
“麒麟が来る”の主人公 明智光秀の娘・細川忠興の妻 細川ガラシャ(たま)の生涯です。
大河ドラマの記憶も新しく、読んでいると長谷川博己や木村文乃が動き出し、物語へ誘ってくれます。描かれている光秀は、長谷川博己さんしかいないと思うほど重なります。ガラシャ夫人の生涯は悲劇的に見えますが、まことの救い主イエス様と出会い、このお方に守られ従った歩みは、どれほど心強く平安と喜びが内にあったことでしょう。
「…夫人は、死の直前まで、天主を信ずることをすすめておられました、即ち、夫人の残された方々への願いは、天主を信じ、真の平安、真の望み、真の幸せに至ることであったのでありまする」時代は変わっても不安や恐れが無くなることはありません。
どうぞ、主を信じて真の平安と望みのある人生を歩まれますように。
2021.03.10 芦屋福音教会 須貝 晴子
坂岡隆司 著、いのちのことば社、2021、ISBN:978-4-264-04250-1、¥1,320-
旧約聖書の時代、貧しい人々や寄留者のために残しておかなければならない、とされた「落ち穂」。対立や分断、格差、差別、貧困、孤立がますます深まる現代社会において、社会の「破れ口」に立ち、修復しようとする福祉の試みと聖書が語る福音とを、あらためて考える。
2021.05.23 芦屋福音教会 週報「新着図書案内」から転載
ひとつぶの麦 “a grain of wheat” Yuhei
伊澤恵美編、自費出版、2020、¥550-
息子さんを亡くされたご家族による素晴らしい証です。家族の単なる思い出の記録やアルバムではなく、本当に主を証しされ、天国のことを紹介している本です。装丁も美しいです。手に取って読んでみてください。
日本語・英語両方のバイリンガル表記です。
2021.05.23 芦屋福音教会 週報「新着図書案内」から転載
ジョン・パイパー 著、渡部謙一 訳 いのちのことば社、2020、ISBN:978-4-264-04175-7、¥880-
アメリカで昨年春に書かれ、日本では2020年7月に発行された本です。ロックダウンという言葉は出てきますが、パンデミックという言葉は出てきません。しかし今の状況に対し的確な本であることは変わりません。120頁ほどの本ですが、後半の「神がコロナウィルスを通してしようとしておられること」を6つあげて論じてあるところが特に興味深く読めました。前半は、著者が人の知恵を語るの ではない、神が聖書を通して語られていることを話すという姿勢が述べられています。人生(あるいは人類)の試練の原因と意味が述べられています。
2021.08.08 芦屋福音教会 週報「新着図書案内」から転載
我が国籍は天にあり 志の信仰に生きる
舩戸良隆著、日本キリスト教団出版局、2021、ISBN : 978-4-818-41085-5、¥1,540-
著者は東京神学大学卒業後、主に国内外社会の課題にキリスト者の立場から実践的に取り組まれた牧師です。われわれに馴染みの深いJOCS(日本キリスト教海外医療協力会)やACEF(アジアキリスト教教育基金)の総主事を長年務められました。その現場の経験を通して「天」から来るエネルギーと真理を15編の短い文で語られています。
最終の「補遺」から読んで、心惹く短編を読まれることがお勧めです。
2021.09.06 芦屋西教会 島田 恒
エマソン・エグリッチ著、前島常郎 翻訳・監修、ファミリー・フォーラム・ジャパン、2010、ISBN:978-4-939018-07-7、¥1,870-
聖書には、こう書かれています;「あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい。」(エペソ人への手紙 5章33節)。
「妻は愛されたい」「夫は尊敬されたい」 この基本的なニーズが満たされると、夫婦関係は円滑に回り、 満たされないと「狂ったサイクル」が回り始める。 「夫は妻を愛し、妻は夫を尊敬する」 これができたら、「活性化サイクル」が回り始める。 単純ですが、これは聖書に基づく教えで、科学的な裏付けがあり、 その効果は絶大です。(著者の言葉)
夫について、妻について、知っているようで知らなかった男性と女性の考え方の違いについて、聖書のみことばから教えられられます。「ツラノ 父の学校」の最終日の講義「父と家庭」で、必ず引用される名著です。ただ、300頁以上の大著で、英文からの翻訳のせいもあり、多少冗長に感じられるかもしれません。付録(A、B、C)あたりから読み始めるのも良いでしょう。
2021.12.09 芦屋福音教会 O. S.
淵田 美津雄 著、中田 整一 編/解説、講談社文庫、2010、ISBN:978-4-06-276805-4、¥869-
日米開戦から80年(1941年12月8日)開戦の火蓋きった。
海軍中佐、淵田美津雄は数奇な運命をたどった男だった。
キリスト教の平和の伝道者とし太平洋を渡った人で、芦屋福音教会に伝道の為に来られました。真珠湾攻撃、ミッドウエイ作戦、敗戦と苦しみ、キリスト教への入信、精力的な活動などが綴られています。
2021.12.10 芦屋福音教会 岩﨑 博文
亀井俊博 著、アルファ新書シリーズ(8)、ピヨ バイブル ミニストリーズ、2021、¥770-(電子書籍)、¥1,320-(POD版)
著者は、単立西宮北口聖書集会牧師、芦屋福音教会名誉牧師。副題に「福音派キリスト教からの地球環境危機への神学的応答」とあるとおり、“キリスト教は、神学思想として「環境」をどのように理解してきたか、また「環境」に対してどのように働きかけてきたかを解明し、その上で、厳しい自己反省を行いつつも、キリスト教神学こそがこの地球規模の環境危機の解決に、責任の一端を担える思想であることを示す”ことを試みた書です。環境問題に対する政治的思惑、過激な情報に惑わされることなく、澄んだ眼で環境問題を考える指針になります。
とは言うものの、内容は学術論文です。冒頭「環境」という言葉の定義に3ページも費やされているところで、挫けそうになります。ただ、文章は難解ではありますが、論理は簡潔で明快。著者の博識を遺憾なく発揮され、話題は神学、哲学にとどまらず生命科学、経済学、政治学にまで及びますが、随所に散りばめられた聖書の御言葉に導かれて読み進むことができます。是非ご一読ください。
2021.12.21 芦屋福音教会 O. S.
三田一郎 著、講談社 ブルー バックス B-2061、2018、ISBN:978-4-06-512050-7、¥1,100-
著者は、宇宙のはじまりや物質のはじまりを研究する理論物理学者であると同時に、カトリックの聖職者である。
著者が高校生を相手に科学についての講演をしたとき、ある生徒から「科学とは、神の力を借りずに宇宙や物質のはじまりを説明するものであるはずなのに、最後に神を持ち出すのは卑怯ではないですか」と質問された。その時から、著者にとって “ 科学者であることと、神を信じていることが矛盾しているわけではないことを、どのように説明すれば良いのか ” が一つのテーマとなった。
その質問への回答が本書であり、物理学 なかでも神との関わりが深い宇宙論の進歩に貢献してきた科学者の研究を紹介しながら、彼らが科学と神との関係をどのように考えていたかを紹介している。
さらに、著者も指摘しているとおり、“ 神 ” という視点を持って科学を眺めることで、そもそも科学とは何かという問いについても、何らかの答えが見えてくるのではないか。少なくとも、考え始めるきっかけを与えてくれる。
2023.04.09 芦屋福音教会 O. S.
〜神学的メタ認知による宇宙史・地球史・生命史・人類史〜
亀井俊博 著、アルファ新書シリーズ(9)、ピヨ バイブル ミニストリーズ、2023、¥1,200-(電子書籍)、¥2,000-(POD版)
キリスト教神学の観点から、宇宙の誕生から終末までの宇宙史、地球史、生命史、人類史を、父、子、御霊の三位一体の神様の計画、視点から、亀井俊博牧師の豊富な知識、幅の広さ、深さを活かした著書となっています。全知全能の神様の偉大さを感じることと思います。人類救済の神様の計画を知れる本、ヒストリーですね。
是非、手に取って、読んで頂ければと思います。
追記:献呈のことばの二人については、半世紀前に亀井俊博牧師司式により、キリスト教洗礼を一緒に受け、人生の迷路から、真理のに導かれて、人生の恵みの歩みをしています。 感謝です。
2024.01.01 芦屋福音教会 岩崎博文
岩佐めぐみ 他著、聖書検定協会、2023、ISBN:978-4-909392-07-7、¥1,980-
童話作家 岩佐めぐみさんの読みやすい、優しい文章に、渡辺晋哉さんの挿絵が添えられた旧約聖書の美しい絵本です。旧約聖書39巻から時系列に50のお話を取り出し、50課に纏められています。
また、各課ごとに「もっと教えて!」として、富田慎悟さんと穴澤活郎さんの聖句の解説と聖書に書かれている出来事の分かりやすい解説が添えられています。
書名のとおり、本書は、聖書検定教会が実施している「こども聖書検定・旧約聖書編」の公式テキストとのことですが、大人も楽しめる “絵本” であり、旧約聖書の “解説書” でもあります。
聖書に馴染みのない方にも聖書をもっと知りたい方にもおすすめです。
2024.01.11 芦屋福音教会 O. S.
C. S.ルイス 著 柳生直行 訳、新教出版社、1977、ISBN:978-4-400-52054-2、 ¥3,080
「ナルニア国物語」の著者 C. S. ルイスが、1940年初頭「キリスト教の外側にいる人を内側に引き入れるために」ラジオで毎回15分、29回にわたって放送された内容を纏め、1952年に出版されたものです。出版にあたって、話し言葉 を 書き言葉 に直してはあるものの庶民的で親しみやすい表現で、1.なぜキリスト教なのか、2.クリスチャンは何を信じているのか、3.クリスチャンはどうあるべきか、4.神様はどんなお方なのか が身近な問題を考えながら語られています。そして最後に、「キリストのふりをしよう」と語っています。子供が、 ごっこ遊び で成長するように
この本が、難しそうに見えるのは、「キリスト教の精髄」という題名と「宗教著作集」の一冊として出版されていることから来るのでしょうか。原題 “Mere Chiristianity” の訳としては、「まじりけのないキリスト教」の方がわかりやすい気がします。もちろん、「まじりけのない」とは「水で割ってない」、「ストレートの」と言う強烈な意味を含んでいますが。
また、丁寧に翻訳しようとされた結果、いささか言葉遣いが難しくなっています。英語の得意な方は、原語で読まれた方がわかりやすいかも知れません。Kindle版(電子書籍)なら¥99- で購読できます。
なお、CGNTVで「まじりけのないキリスト教」と題する連載講座(1回10〜20分、全13回)が放映され、本書の内容が平易に解説されています。今でもCGNTVのサイトならびにYouTubeで見ることができます。併せてご覧ください。
2024.01.24 芦屋福音教会 O. S.
V. E. フランクル 著、山田 邦男 、松田 美佳 訳、春秋社、1993、ISBN: 978-4-393-36360-7、¥1,870-
この著はナチスによって強制収容所に隔離され生きながらえて解放されたフランクルが翌年ウイーン市民大学で行った講演を収めたものである。『夜と霧』で極限状態における人間のあり様を観察したフランクルは、身体的強さよりも、どんな状況にあっても生きる意味を捨てない人間の強さを証言している。「するべきことが残されている」「愛する人が待っている」・・そのような思いによって、いかに過酷な状況にあっても「人生にイエスと言う」前向きの力が与えられる。「意味への意志」の大切さを教えられる。
2024.05.14 芦屋西教会 島田 恒